ボンタン飴の事情!?
そりは…
先日、帰宅途中の電車の中でのコトじゃった……
その時、我輩の目前には、
恰幅がよく、高級感アリアリ!?
極上生地仕立てのキチッとしたスーツ姿で、
さらに…深く渋いごーじゃすオーラを放つ
かっちりした茶革鞄を膝に抱えた
白髪混じり&色黒な
もっそい重役臭ぷんぷん!?な
初老オヤジ(60代差し掛かりってとこか!?)が
どですかで~~んと
座っておった とです……
一方、へっぽこ中年り~まんな我輩は
ボロけた通勤用ズタ袋風バッグを園児のごとく斜め掛けし
右手で吊り革を…そして左手では…
ええ歳こいて恥ずかしげもなァ~く
少年サンデーあたりをば~んと見開き
へらへら笑み混じりで読みながら
立ち揺られておった のでありました
…んな状況なればゆえに
我が視線はおのずと正面斜め下方へ……
見開く雑誌の端から
揺れる度にオヤっさんの姿がチラつくのは
致し方なっしんぐとゆ~もの……
…して、そうこうしてるうちに乗客は増え
車内はぎっしり状態へ…
そ~んな時 であります……
満を持して!? 意を決して!?
かと、ゆ~ほど大げさでなく……
(たぶん、息苦しくて!? 口寂しくて!?)
あくまでェ~もさりげなァ~く
必要最小限動作にて、もぞもぞ動き始めたそのオヤっさん…
まさにその風格は
「静かなるドン」!?
ついに動く…が如し!?…
そして、例の鞄のサイドポケットからすっと
何やら小箱を取り出したのでありました…
「えっ!? おっ、おっとォ~……
そっ、それってあの………!?
で、ここで…このタイミングで、さくっと
ソレ、いっちゃいますでぃすかっ!?…
くぅ~~~っ…
大胆不敵にシブ過ぎィ~~~スよっ…
オヤっさんっ!!」
紺の地色の小箱…
表面にちりばめられた鮮やかなオレンジ色がくっきりと目に焼きつく…
そして中からこぼれ出る
おぶらーと(コレ、中年以上しか知らん!?)にきっちり包まれた
薄紅色のキューブたち……そしてソレはオヤっさんの口へと……
…そう…久々見してもろうたでェ~
ボンタン飴をォーーーっ!!
(正式表記:ボンタンアメ 文旦飴 でありました。南国銘菓 だよ~ん)
「そのモノ 白き衣をまとい 紺色の箱より……」
(って、ナウシカちゃうわ!?)
そりは…昭和から平成へ…
21世紀・大宇宙永遠の旅のお供にもめっさ最適!?な
未来永劫普遍の逸品で登場であった のであ~るっ!!
さしずめ独断選別よかならば…
10代ならめんとす!?
20代ならふりすく!?
30代ならほーるず!?……
40代なら…って、我輩はちぇるし~
(それもヨーグルト命!?)を勝手にお勧め!?
んでもって
はいちゅう&ぷっちょは、お好みドラフト自由選択 ってとこかァ~!?
そして、酸いも甘いも噛み分けてきたキャリア!?…
なハズなシルバー世代にゃ
その郷愁誘う
優しき香りほのか&天然の甘さ控えめ、弾力ほど良し…的な
携帯必需品がこのボンタン飴と言えようて……たぶん!?
ついでにゆ~とくなら
さらなる上級ゴールド世代にゃ、す~こんぶ で決まり…かも!?
◆ ◆
のどかな夕暮れ時に突如…まさに忘れてた頃に飛び込んできた…
圧倒的衝撃の薄紅色の弾丸!?
はたまた、桃いイナズマか!?
「ふっ…
やられちまったね、こりゃ
…コレ出された日にゃ、
ちぇるし~じゃちょっと役不足!?
かなわねいでぃす……ましてコレは
食す者を選ぶ伝統の重みと風格を併せ持つ逸品…
そこそこの人生なれど、どこかイマイチなハンパ中年にゃ
ま~だまだ車中で手にするには似合わん過ぎってカンジィ~
…ってかァ~!?
…ウケ狙いで携帯するにしても不自然なんだがねェ…きっと!?」
…とか、ひとり…ワケわからんが
な~んか懐かしさと久々の新鮮なる悦びに
ミョ~に変ちくりん(コレもオヤジ用語!?)な感動しちまって…
「そうか…やっぱしここはボンタン飴か…
くっくっくっ…やはりそれしかないのかボンタン飴…
意表突き過ぎ…されど見事よのう…
う~む、にしてもボンタン飴がここで来た…と…
いや、もはや何もゆーまい…こりゃ~わしの完敗じゃよ……
オヤっさん、あんたァ、今…
日本一の
ボンタン飴漢(おとこ)じゃて…
くぅ~くっくっくっ………」
くらいの発作的ニヤけ笑い&つぶやき止まらず
口元を愛読書少年サンデー見開いて隠しつつ
帰路急ぐ、へっぽこオヤジ的な夕暮れ でありました……合掌!?